「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」(ロルフ・ドベリ)

ジャンル的には啓蒙書っていうのかな、
こういう本は初めて読んだかもしれない。

新幹線の待ち時間に、
いつも大宮駅構内の本屋をざっと見て回るのだけれど、

同類の本がやたらと多かった中で、
ちょっと読み応えがありそうだったので、
どれどれ、という感じで。

人生を豊かにするための、
51だか52だかの思考法を紹介していて、
その一部を挙げると、

考えるより行動しよう
支払いを先にしよう
簡単に頼みごとに応じるのはやめよう
必要なテクノロジー以外は持たない
本音を出しすぎないようにしよう
天職を追い求めるのはやめよう
嫉妬を上手にコントロールしよう
相手の立場になってみよう

とまぁ、こんな具合で、
新卒1年目の社会人が研修合宿で学ぶには、
ちょうどいいぐらいの内容なのかな。

もちろん間違ったことが書かれているとは思わなかったが、
それなりに人生の荒波も越えてきた、
45歳のおっさんが読む本ではなかったかもしれない。

ただいくつ興味深い記述もなかったわけではなく、
たとえば、「なんでも柔軟に修正しよう」の章では、

飛行機が予定ルートを飛ぶ割合は「ゼロパーセント」だとし、
大事なのは最初の設定ではなく、それを修正することだ、
と述べているあたりなんかは、なかなかの語り口だと思った。