ジジイどものカッコ良さに痺れる、
2012年のアメリカ映画。
感動ドラマ寄りのアクションなのだけれど、
シリアスになりすぎず、コメディ要素も強いので、
テンポ良く鑑賞できる。
28年ぶりに刑務所から出所したヴァル(アル・パチーノ)を迎えたのは、
唯一の友人で、昔のワル仲間でもあるドク(クリストファー・ウォーケン)。
実はドクは、翌朝までにヴァルを始末するようにと、
かつてのボスから命令されていたのであるが、
久々のシャバを楽しむヴァルを見ているうちに、
ドクの決意は揺らいでいく。
そこにもう一人の仲間も加わって、
昔さながらの「やんちゃ」をするうちに、
ドクの決意は、別の方向へと動いていき、遂には・・・。
ストーリーとしてはよくあるやつなんだけど、
すべてを一晩の出来事に集約しているために、
まるでこっちも徹夜をしながら彼らに付き合っているような、
不思議な気分になる。
そして何といってもこの映画の見どころは、
「元・ワル」の二人、
チンピラ風情を残すアル・パチーノと、
紳士然としたクリストファー・ウォーケンのバランスが良く、
決して派手なアクションがあるわけではないが、
ジワジワと、シブい大人のエンターテイメントを堪能できる。
何度も観たくなる作品かと言われると微妙だが、
オッサン世代なら、スカッと楽しめる映画だとは思う。
適正価格(劇場換算):1,400円