映画「ヘンゼル&グレーテル」
アクション要素9割+ホラー要素1割といった感じか。

若干グロ&キモシーンも、あるにはある。

基本的には、ヴァンヘルシング的な、
勧善懲悪ドラキュラ退治の系統なわけだが、

誰もが知っている童話「ヘンゼルとグレーテル」の15年後、
あの兄妹が成長して魔女退治をする、という設定が斬新。

子供の頃に体験した童話の中でも、
「ヘンゼルとグレーテル」は、お菓子の家とか怖い魔女とか、
「赤ずきん」と並ぶぐらい、インパクトが強かった。

それをそのまま映画にするのではなく、
15年後という設定にして、思いっきりアクションに振り切ったところが、
この映画の評価ポイントで、

ジェレミー・レナーとかファムケ・ヤンセンという、
そこそこ名の知れた役者の起用もあって、
個人的には、十分な合格点。

ホラー要素を含んだアクションというと、
もう20年ぐらい前かな、
今は無き新宿の単館系映画館で当時の彼女と観た、
ジョン・カーペンター監督の『ヴァンパイア/最期の聖戦』を思い出すけれど、

あそこまでホラー要素は強くないし、
中世を舞台にしているだけあって、
こちらはややファンタジー寄り。

グレーテル役のジェマ・アータートンという女優さんは、
確か『007 慰めの報酬』で石油漬にされて殺された役だったと思うが、
この映画では当然ながら大活躍。

でもアクション向けの女優ではないような気も。

ということで、小難しいことを考えずに、
子供の頃の思い出に浸りつつ、痛快なアクションを楽しむという、
まさにエンターテイメントの王道的な作品。

観て損はないでしょう。

適正価格(劇場換算):1,800円