2009年のアメリカ映画。
主人公のサラは「広場恐怖症」とやらで、
家の外に出ることができない。
ある日、愛する夫が突然失踪してしまい、
症状も悪化してきたため、
精神科医の訪問診療を受けることになる。
精神科医と日々話しているうちに、
どうやら自分の記憶はどこかがおかしいということに気付き、
さらにひどい幻覚や幻聴にも悩まされるようになる。
説明のつかない事態の連続に、
サラは、周りの人々が自分を騙しているのでは、と、
ますます自分の世界へと閉じこもっていく。
全体の3分の2ぐらいのところで、
サラが忘れていた記憶を取り戻し、
ようやく事態が見えてくるわけだが、
それまでは、主人公の病的な描写がずーっと続くため、
観てる側も、彼女と同じような心境になるというか、
何が何やら分からず、フラストレーションが溜まってくる。
そして、主人公の記憶がつながった時点でこの映画が終わっていたら、
普通以下の駄作だったかもしれないのだけれど、
そこから実は、、、という話の続きがあり、
その内容がなかなか秀逸で、
それまでのイライラを忘れさせてくれるというか、
ちょっとしたSFと感動テイストを織り交ぜていて、
個人的にはキライじゃない。
ややクセのあるキャストは、
B級映画っぽくて(褒め言葉です)好き嫌いが分かれるかも。
適正価格(劇場換算):1,600円