ロバート・キャンベル 編「日本古典と感染症」(角川ソフィア文庫)
万葉集から漱石・鴎外まで、
我が国の文学作品と、
感染症との関わりについての論考集。

正直、中身は玉石混交で、
大学時代のゼミの先輩(某大学准教授)の担当分は、
特に内容が薄かったような(辛口)。

たぶん、医学的な視点で、
これらの作品を紐解けば、
また違った発見があるのだろうが、

如何せん、文学畑の学者は、
ツマランですなぁ、、、

読めば分かることを、
もったいぶって語っているだけで、

まぁ、文学者ほど、
世の中の役に立たぬものはない、
ということを痛感しましたね。

例えば、『源氏物語』において、
光GENJI(なぜかこう変換される)光源氏が、
マラリア(と思われる)病に罹患した箇所とかを、
医者の視点でミクロに分析したり、

あるいは平安時代のマラリアの発生状況を、
マクロ的に捉えてみたりとか、

できるはずなんだけど、
文学者にはできない。

書かれてあることを紹介するのが精一杯で、
そこから現代人が、

感染症について学ぶべきメッセージとか、
そういう考察は、ほとんどない。

繰り返すけれど、
文学者の書く文章は、
ツマラン。