映画「メビウス」
2013年のフランス映画。

タイトルとジャケ写から、
薄っぺらいサスペンスかと思ったら、
良い意味で期待を裏切られた。

とにかく、濃い。

ストーリーも、
ラブシーンも、
濃い!

FSB(ロシアの情報機関)が、
不正の疑いのある大物実業家のもとに、
美人スパイを送り込むが、

実は彼女は、
CIAによる二重スパイだった。

そんな中、
FSB側のイケメン大佐が、
彼女とイイ関係になってしまうわけだが、

バレたら大変、
イヤ、いつの間にかバレて命を狙われ、、、

といったダマし・ダマされの、
頭フル回転ストーリーに、

(女は男の)素性を知らない大人の恋愛が、
絶妙に絡み合って、

んー、さすがは映画は芸術の国、
フランス。

ストーリーはもちろんなのだけれど、
脚本が良いんだろうなぁ、

役者のひとつひとつの演技とか表情にも、
グッとくるものがある。
(表現力がなくてすみません)

冒頭いきなり、
金融系の話題から入るので、

そっちの知識がない人には、
敬遠されそうだけれども、

何となく観ているうちに、
必ず惹き込まれるでしょう。

単なる美男美女によるラブストーリーではなく、
スパイ・サスペンスとしても優秀な部類かと。

最近観た「デュプリシティ スパイは、スパイに嘘をつく」に、
設定としては若干似ているけれども、

あちらのような軽妙さはなく、
こちらはむしろ、重め。

あとこれは、
マニアックな視点かもしれませんが、

FSBのイケメン大佐が、
エレベーター内で敵を仕留めた際の、

「変形卍固め」みたいな絞め技が、
格闘技ファンとしては、
なかなかツボだったかも。

あとは、ラブシーンね。

下品になりすぎないギリギリのところで、
妙な生々しさを醸し出してる。

イケメンはトクですな。

適正価格(劇場換算):1,800円