たとえばTVのCMとかで、
ベートーヴェンの「運命」の冒頭とかを耳にしたとき、
やっぱり、いい曲なんだな、と思う。

クラシック音楽に限っていえば、
たとえば、その「運命」とか「田園」とか、
ロッシーニの序曲とか、シュトラウスのワルツとか、

音楽にハマることになった曲、
というものがあるはずなのだが、

クラシック音楽好きというのは、
だんだんとマニアックな方向に進むのを、
ヨシ!とする傾向があるようで、

耳慣れてくると、
「運命」?そんなの今更聴いてられっかよ、
てな感じで、

自分を音楽好きにさせてくれた曲からは、
遠ざかってしまう傾向にあるのではないか。

というのも、
たぶん僕がそうなわけで、

先日、もう何十年かぶりに、

「運命」「田園」「新世界」「未完成」

といった、クラシック入門編?的な曲を聴いてみたのだけど、
やっぱりどれもイイ曲なんですよねぇ。

「好きな曲は何ですか?」と聞かれて、
「『運命』です」とは、
クラシック愛好家としては、
なかなか答えられないんだろうけれど、

うーん、でもクラシック愛好家だからこそ、
あえて「『運命』です」って言って欲しいな。
それぐらいの名曲ですよ、やはり。

要するに何が言いたいのかというと、
音楽に限らず、芸術作品においては、

ポピュラーか否か、に関わらず、
イイものはイイわけで、

それを憚ることなくいきましょう、
ということ。

「モナリザ」や「ひまわり」がイイのと同様、
「運命」も「田園」も良いですよ。