2019年1月から取り組み始めた、
バッハの『平均律クラヴィーア曲集 第2巻』。

始めは2ヶ月に1曲のペースで進め、
途中から1ヶ月1曲に。

なので、
12番を終えてからちょうど1年経った今月、
最後の24番が(自分的に)完了となった。

50近いサラリーマンのおっさんが独学で、
音楽史上の最高傑作の一つ、
と呼んでよいこの曲を、
何とか弾き終えることができたというのは、

(誰も褒めてはくれないが)
自分的には誇れることだと思っている。

しかも単に24曲を先に進めるだけではなく、
毎日それまでに弾いた曲を、
一曲ずつ繰り返し復習しながら進んできたので、

前半のものを忘れている、
ということもない。

とはいえ、
もちろんこれで終わりではなく、
ようやくこれがスタート。

明日からの2ヶ月間は、
毎日2曲ずつ総復習し、

そのあとは『第1巻』の24曲を、
これまた2年かけて弾くことを決めている。

正直、1巻2巻合わせた全48曲を弾きながら、
人生を終えることができたら、
もう何も思い残すことはないと、

かなり気は早いがw、
そう考えている。
(あとは無伴奏チェロの6曲かな)

とにかく、あらゆることより優先させて、
僕を毎日ピアノに向かわせる魅力が、
『平均律』にはあるわけで、

まぁ例えばショパンの曲のように、
一般ウケするものでは決してないのだけれども、

一度魅力を知ってしまうと、
もう底なし沼のようにハマってしまう、
そんな魅力が『平均律』にはある。

ただ、特にフーガの素晴らしさについては、
聴くよりも弾かなくては、
その半分も分からないところが、
一般ウケがしづらい最大の理由かもしれない。

そして、
その魅力は何かと問われれば、

「知性と情緒の化学反応及びそれらの融合」、

ってな感じだろうか。

さぁとりあえず、
24曲を俯瞰できる場所に、
ようやく何とか辿り着いたので、

ここから先も、
毎日の練習が楽しみで仕方がない。