エリカ・エンゲルハウプト 著「科学で解き明かす 禁断の世界」(日経ナショナル ジオグラフィック)
死体の話から始まり、
昆虫食、性器、共食い、屍姦、
寄生虫、排泄物、呪術、
等々、

一般的に気味が悪いとされるものや、
タブー視されているもの、

触れないことが、
暗黙の了解になっていること事柄について、

女性サイエンスライターが、
その道の専門家達の研究内容を紹介しながら、
考察を行っている本。

例えば、
あの嫌われモノの「G」について、

果たして脚を何本失うまでは、
走る速さが変わらないのか、

どこまで体が潰されても、
生きていけるのかなど、

誰もが少しは興味はあるけれども、
敢えて深入りしたくはない内容を、

科学の専門知識がなくても分かるように、
一般向けに紹介していることに、
意義がある。

各トピックの、
キワモノっぷりもさることながら、

あらためて、
我々凡人には想像することすらできぬ、

「スゴイ世界」が、
まだまだこの地球にはあるのだと、
実感させてくれる。