ポール・パーソンズ 著「サイエンス ペディア 1000」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

科学の10カテゴリーから厳選された、
1,000のワードについて、
分かりやすく解説した、
いわゆる「読む事典」。

ただ、たとえば、
「光量子仮説」「ティティウス・ボーデの法則」
がないなど、

1,000個のワードの選出には、
苦労したんだろうな、と思う。

物理・化学・生物・地学
の分野に加え、

社会化学・情報・応用化学
といった、

高等学校では習わない内容も含まれており、
大人も満足な読み応えかと。

ひとつひとつのワードが、
非常に簡潔に説明されているため、
分かりやすい反面、

理解の深さとか、
各項目同士のつながりを把握することは、
期待できない。

なので、
初心者のための事典というよりも、

大学受験程度の理科各科目を学んだ人が、
振り返って知識を確認するために、
有効なのだと思われる。