デンマーク発の、
人気ミステリー・サスペンスシリーズ第5作。
下記の理由により、
今作は個人的に大ハズレだった。
1.キャスティング
このシリーズの主役である、
カール&アサドを始めとする、
メンバー全員が新キャストになったわけだが、
前作までのキャストが魅力的だった分、
このガッカリ感はハンパない。
特に主役の2人。
アサドは頭悪そうにニヤニヤするだけの演技だし、
何と言ってもカールが、
高慢な爺さんになってしまったこと。
カールといえば、
病気に悩みながらも、
訥々と仕事をするキャラだったはずなのに、
今作では、
常に上から目線、
しかもいつも何か食ってるし、
設定もなぜか60代っぽい爺さんだし、
何から何まで、
すべてが受け付けない。
なぜこんなことになってしまったのか。
今更もう戻せないけれど、
興行的に失敗だったとしたら、
一番のポイントはココだね。
2.ストーリー
ドキドキ感がないというか、
単調すぎて、
数度正直寝落ちした。
何かの秘密を握る少年を保護しつつ、
異常性愛者の犯人を追い詰める、
という話なのだけれど、
ひとつずつ秘密が暴かれて、
最後にドンデン返しがあって、、、
というわけでもなく、
後半、少女がなぜ自殺したのかも分からないし、
登場人物同士の関係も分かりづらいし、
要するに、
地味なうえに雑。
それでも前作までのキャストであれば、
イマイチなストーリーも我慢できたかもしれず、
やはり「1」がデカい。
小説ではない映画の難しさを、
痛感させられる作品だった。
適正価格(劇場換算):300円