一言でいえば、
古今東西の「奇妙な本」を紹介した本。
内容やタイトルが奇妙な本も、
もちろん紹介はされているのだが、
それらが「奇妙」かどうかは、
主観的な判断にならざるを得ないため、
やはり一番の見所は、
「外見上での奇妙な本」ということになる。
本の形をしていない本、
例えば自伝を縫い込んだ服や、
インカの「縄の本」、
人皮で装丁されたおぞましき本や、
顕微鏡ではないと読めないぐらい小さな本、
また逆に、高さが2m以上ある巨大本、
などなど、
まさに「圧巻」の事例である。
ナショジオシリーズ自慢の、
全編フルカラーの図鑑風なので、
図版とキャプションを眺めるだけでも、
十分楽しめる内容となっている。
普段はKindleで読書することが、
個人的には多くなったけれど、
やはり「本」には「本」の良さがあると、
意外な所で、実感できた。