M・ナイト・シャマラン監督による2023年USのスリラー映画「ノック 終末の訪問者」
M・ナイト・シャマラン監督による、
いつもの不条理スリラー。

ゲイのカップルと東洋人の娘が暮らす、
人里離れた山小屋に、

武器を持った男女4人組が、
突然押し掛ける。

不法侵入し、住人を縛り上げ、
来訪の目的を告げる。

現在、世界が滅亡に向かっているので、
家族3人の中から1人犠牲を出してほしい、

誰も選べなければ、
世界は滅んで3人だけで生きなければならなくなる、と。

どうやら3人は、
世界滅亡の同じ「ビジョン」を見て、
仲間となってここに押し寄せたらしい。

テレビを付けると、
確かに、大地震やら巨大津波やら、
飛行機の墜落やらのニュースが映し出されるが、

そもそも、なぜこの山小屋に来たのか?
自分たちがゲイカップルという特殊な家族だから?
大災害の原因は?
ていうか、あんた達何者?

とか、根本的なところがモヤモヤしながら、
なんとなくストーリーは進んでゆく。

んでもって、結局、
それらの謎は完全に明かされることなく、

4人の正体(?)が何となく提示されて、
物語は終わる。

まぁ、シャマラン監督ですからね。
理詰めで考えてはダメです。

雰囲気スリラーというか、
最後の最後までモヤモヤさせる、
あの気分を味わうものです。

そういう意味では、
この作品もシャマラって(造語)ますよ。

いやむしろ、インパクト弱いぐらい。

もう少しストーリーに深みというか、
幅があれば、それなりに楽しめたのですが、
ちょっと単純すぎるかな。

4人組が家に侵入してからは、
住人が椅子に縛られて、
訳の分からないこと聞かされて、
逃げようとして、捕まって、、、
っていうだけですからね。

まぁ、キリスト教の終末観を、
映像にした、、とか、

解釈のしようはあるけれども、
決して上出来ではないのは、確か。

この監督の作風を楽しめる人なら、アリ、
そうでない人にはキツイ評価になりそう。

適正価格(劇場換算):1,200円

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