2000年、USのサスペンス映画。
クリスマス直前、
いよいよ出所まで数日となった、
同房のルーディ(ベン・アフレック)とニック。
ニックは、文通で知り合った、
アシュリーという女性(シャリーズ・セロン)と、
会えるのを楽しみにしていたが、
刑務所内のトラブルに巻き込まれ、
ニックは死亡してしまう。
一人で出所したルーディは、
門の外で待つアシュリーを見つけ、
申し訳ないと思いながらも、
自分がニックだと名乗り、
彼女とラブラブな関係となる。
だが、その幸せも束の間。
アシュリーの兄率いるチンピラ軍団が、
ルーディを捕らえ、
カジノ襲撃の案内をしろと、
脅しをかける。
そう、アシュリーとの文通で、
ニックはカジノで働いていたことを、
伝えており、
それを知ったアシュリーの兄一味が、
ルーディをニックだと思い込んで、
捕らえたというわけ。
ここから、
ストーリーが動き始める。
最初は人違いを主張したルーディだが、
途中から完全にニックになりすまし、
彼らに協力するフリをすることで、
生き延びようとする。
果たしてアシュリーは、
彼の正体を知っているのか知らないのか。
そしてカジノ襲撃は成功するのか。
いよいよクリスマス・イヴに、
悪党一味とルーディが、
サンタクロースの変装をし、
カジノを襲撃することになるが、
そこには意外な結末が、
待ち構えていた…。
もう20年以上も前の作品なので、
やや大味感はあるものの、
最後のドンデン返しとかは、
まずまずの出来。
確かにあの時代は、
この手のドンデン返し系サスペンスが、
流行だった気もしますね。
でもこの映画の一番の見所は、
シャリーズ・セロン。
その美貌はさることながら、
ストーリーが進むにつれ、
真実が明らかになるごとに、
表情や演技を変えていき、
天使なのか、悪女なのか、
主人公のみならず、
観ている側をも見事に騙す。
美人には気を付けろ、
ということでしょうか。
一度ぐらいは騙されたいものです。
ちなみに、タイトルにある、
レインディア(reindeer)は、
rein(手綱)+deer(鹿)で、
トナカイのこと。
トナカイ自体は登場しないが、
クリスマス・イヴまでの、
数日を描いた本作のタイトルとして、
なかなか秀逸かと。
適正価格(劇場換算):1,600円