原作は、言わずと知れた、
アガサ・クリスティの傑作。
クリスティ生誕125年を記念した、
BBC製作のドラマで、
さすがBBCだけに、
安心のクオリティ。
あの濃厚な内容を、
さらに濃縮して、
3話に収めたというのは、
流石としか言いようがない。
一話あたり、
平均して(?)3人が、
殺害されていくのだが、
慌ただしさはないし、
それどころか、
クローズドサークル独特の、
閉塞感と切迫感を、
見事に表現してるんじゃないかな。
人間関係の描写なんかは、
もしかしたら原作以上だし、
映像も言うまでもなく、
口うるさいファンが観ても、
十分に合格点なのではなかろうか。
原作の最後は、
犯人の手記により、
真相が明かされることになるが、
ドラマ映えしないからか、
そこは大胆にアレンジ。
さてどう描かれているかは、
是非、観てのお楽しみということで。
やっぱりこの作品は、
ミステリーではあるのだけれど、
悲哀の文学というか、
切なくなるんよね…。