藤生 明 著「徹底検証 神社本庁」(ちくま新書)
「神社本庁」というと、
「庁」と付くので、

官公庁かと勘違いする人も、
いるかもしれないが、

そうではなく、
全国の神社を束ねる、
宗教法人のひとつ。

ただ、終戦直後に、
国の機関であった神祇院が、
GHQにより廃止されたのと、
ほぼ同時に出来たことからも分かるように、

単なる宗教法人を越えて、
皇室や政治家(とりわけ故・安倍晋三)との、
癒着ともいえる関係性を築き、

政治的な影響力を、
裏で振るっている。

そんな組織について、
まだ記憶に新しい、
富岡八幡宮での刺殺事件や、
建国記念日制定問題、
靖国参拝問題など、

神社本庁が関係し、
世間を騒がせた問題を取り上げながら、
紹介した本。

特に、故・安倍晋三が、
二言めには口にしていた「憲法改正」に、
神社本庁がどう関わっているのかについては、

事の是非はさておき、
もっと早く知っておくべきだった。
(幸か不幸か、憲法改正は未実施である)

皮肉にも、
その安倍晋三が殺害されたことで、

それまでどちらかといえばタブーであった、
「政治と宗教」の関係が、
クローズアップされたわけだけれど、

この機会に、
神社本庁や日本会議の本質も、

マスコミはもっと、
世間に報じるべきだと思われる。

読後の感想としては、

「神社本庁に属している神社には、
参拝したくない」。

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