小野 正弘 著・編「擬音語・擬態語4500 日本語オノマトペ辞典」(小学館)
思わず読みたくなる辞典。

この辞典の素晴らしいところは、
もちろん辞典であるから、
50音順に引くのが、
基本なのだけれど、

巻頭に、ジャンルごとのオノマトペが、
簡潔な説明とともに、
並べられていること。

例えば、「ためらう・ひるむ」
に関するオノマトペとして、
以下のように並ぶ。

態度や行動がはっきりせず:いじいじ
前向きになれず決断もできず:うじうじ
恐れや緊張でためらいがちに:おずおず
態度や行動、動作などが遅く:ぐだぐだ
心配や後悔で心が落ち着かず:くよくよ
・・・・・・
・・・

といった具体である。

つまりこの辞典の使い方として、
「ためらうことを表すには、
どんなオノマトペを使えばよいか」
と悩んだときに、

まさに上記の部分を読めば、
一目瞭然、

オノマトペの「逆引き」
が、できてしまうのだ。

ちなみに4,500語という収録数は、
日本語のオノマトペの、
ほぼ上限であり、

これ一冊あれば、
ある意味、日本語の中枢ともいえる、
オノマトペの世界を、
存分に味わえる。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です