ここ半年ぐらい、自分の三味線の音、というかつまりは弾き方について納得がゆかず、
毎日練習しながら、あれこれと試行錯誤していたのだけれど、
今日、ようやく見つけた気がする。
至極単純なことで、
とあるひとつのパラメータの値がズレていたということ。
楽器の演奏というのは、すべてのパラメータが連動してバランスを形成するから、
ひとつがズレると、それが大きな崩れにつながってくる。
(ゴルフとか野球のスウィングも、たぶん一緒)
じゃあ上手く弾くには、ズレてるパラメータを見つければいいじゃない、ということなのだけれど、
それがなかなか簡単にはゆかない。
教える方にしても、結局は他人の体のことだから、
医者が最新のテクノロジーを使わなくては病原を突き止められないのと同様、
余程ではないと、ピンポイントのアドバイスは難しいと思う。
どこかおかしい、と思いながら練習を続けると、
いつまで経っても治らないばかりか、どんどん悪い癖がついていくから、
何かおかしいと思ったら、必ず立ち止まって、
全パラメータを見直す、ということをしなくてはいけませんね。
三味線は、ヴァイオリンやチェロよりも体に触れるポイントが多く、
その点ではクラシックギターと同じだけれど、
ギターと違ってフレットがないし、
どう考えても、あんなデカい撥で弾くのは理に適っていない。
(古今東西、撥で弾く楽器が如何に少ないことか)
要はその分パラメータが多くて厄介ということなのだが、
弦の本数が少ないのが、不幸中の幸い。