国立劇場のあと、
竹本越京先生の「京の会」で「妹背山婦女庭訓」(金殿の段)を聴いた。
素浄瑠璃で聴くのは初めてだったのだけれど、
人物の動きが目の前に浮かぶようだというのは、このことだろう。
浄瑠璃の真髄といおうか、魅力をあらめて実感し、
劇的なストーリーとも相俟って、心底から感動した。
こんな方に毎週稽古していただいているのが、勿体ないやら、
上達しない自分が情けないやら。
場所は、住宅地にポツリと佇む、雑司ヶ谷音楽堂。
音響の良さは間違いなく一級で、
臨場感溢れる語りと三味線を堪能させていただいた。