「寺田寅彦は忘れた頃にやって来る」(松本 哉)
寺田寅彦の名言「天災は忘れた頃来る」をもじったタイトルの本で、
寅彦の魅力をコンパクトにまとめている。

昨年の地震があってから、
寅彦関連の本が随分出たようだが、
一般的な知名度はまだまだ低い。

物理学を一般的に説明した人物として、
何となくファラデーと重なるところがあると思う。

この人や芥川、内田百閒といった弟子をもっていた夏目漱石という人は、
やはり偉大だったのだと、感心させられる。

既に寅彦の著作を楽しんでいる人には物足りないが、
入門書としては、まずまず。

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