科学は万能ではないこと、
科学には限界があること、
科学は自由であるべきこと、
科学には「闇」の部分があること、等々、
科学者である著者が、
敢えて科学の裏側(マイナス部分)を見せることにより、
だからこそ科学の重要性、
ひいては我々の人生は如何にあるべきか、までを語った、
科学書というよりも啓蒙書。
この本は僕みたいなおっさんよりも、
これからの進路に迷っている十代の方々にオススメしたいかな。
人間は歳を重ねるにつれて、
常識のフィルターみたいなものを、
知らず知らずのうちに活用するようになってしまうが、
まだそれを知らない若いうちであれば、
この本の内容はとても有益だろうと思う。
科学というものの限界を知ったうえで、
それでも科学に取り組む若者が増えることを願いたい。