主に美術作品を題材として、
作品とタイトルとの関係、そしてタイトルとは何なのか、
について論じた本。
扱う内容が巨大すぎて、
新書のボリュームでは耐えきれないのと、
文章がややくどいこともあり、
ちょっと不完全燃焼な感はあるが、
芸術作品以外でも、
普段何気なく手にする小説から商品に至るまで、
なぜそのようなタイトル(ネーミング)なのか、
そこにはどのような意味が込められているのか、
などを考えるためのきっかけにはなってくれる。
タイトルを論じるのであれば、
そもそも名前とは何か、比喩とはなにか、レトリックとは、、etc
言及しなくてはならない範囲が広すぎるという意味で、
「巨大すぎる」のである。
大学で、一年ぐらいかけてじっくりと聴講したいテーマに違いない。