2015年イギリス発の、いわゆるB級映画。
個人的には、全然アリ。
探査機Ⅱが、探査機Ⅰとのランデブーに失敗し、
乗組員のおっさん(ジェイソン・ステイサム似)が、
近くの惑星に不時着する。
そこには酸素も水もあるのだが、
地上で動いているのは、ロボットだけ。
探索するうちに、
この星にはかつて人類が生存していたのだが、
戦争により地下へと潜ったことを知り、
そして何とか彼等の居住地らしき所に、
辿り着いたのだが、そこで見たものは・・・。
違和感のある箇所は色々あって、
たとえば、「Jack Daniel’s」と書かれたボトルを見つけ、
「何やら意味不明な文字が書かれている」
と主人公は表現しているが、
あなたずっと英語喋ってるでしょ、と。
実は、ジャック・ダニエルのボトルが見つかるというところが、
この惑星の正体を示していて、
ここまできたからネタバレしてしまうけれど、
この惑星は、第三次世界大戦で荒廃した後の地球なのですな。
そして最後は、絶望。
一時期、こういう一人芝居系のSFって、
随分流行った気がするのだけれど、
宇宙船の中での孤独を描いた作品が大部分だったのに対し、
本作のように、未知の惑星の探索に主眼を置き、
そして実は、観ている側にとっては「既知の」惑星だったというオチは、
なかなか洒落ている。
肩肘張らずに、
いかにも低予算を貫いてそれなりの世界観を演出している、
まさにB級映画のお手本のような作品。
嫌いじゃない。
適正価格(劇場換算):1,500円