今では、JAROだかJEROだかの規制で、
誇大広告は禁じられているが、
かつての、商魂逞しき時代の広告を集めたのが、本書である。
「嘘八百」とはまさにその通りで、
「こんなのダマされる奴いるのかよ!」っていうような、
笑える広告が、多いこと多いこと・・・。
良く言えば個性的なわけで、
いまのTVコマーシャルのような、キレイにサラッと見せるものとは、
真逆の精神が、そこにはある。
イラストを上げるのは手間がかかるので、
テキストのみでひとつ紹介しよう。
昭文閣書房という出版社の、
「東京エロ・オンパレード」(笑)という、
変態的書物の広告である。
いきなりの見出しが、「全巻皆殺人的エロ!」
これだけで笑いが止まらないのだが、敢えて全文を引用しよう。
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キス一回十円二銭五厘也に始まって
非常ズロースの奇怪・角帽を食ふ女の贅沢なエロ・
カヂノの舞台裏から脇の下の毛をのぞき、
踊る肉の棒・とうけう・おとこ・おんなよりほんとに察しが
悪いに至り写真・漫画数十枚を加へて
古今東西エロ本中のエロ本は此の一巻に尽きる!
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ね?変態でしょ?
しかも何言ってるか、サッパリ分からん(笑)。
「非常ズロースの奇怪」って何だ??
・・・・とまぁ、古き良き時代の広告は、かくありなん。