ケン・ウェバー 作、「5分間ミステリー」(扶桑社ミステリー)
2019-2020年の年末年始は、
世界最長の推理小説としてギネス認定されている、

「人狼城の恐怖」(二階堂 黎人)

を読み耽って、
その壮大な構想と大胆なトリックを堪能したわけだが、

今回はその真逆で、
「ショート・ショート」とでも呼ぶべき、

1作品5分で読める「謎解き短編集」を3冊、
合計100作品以上を一気読みした。

ミステリー小説のどこが好きなのか?
と問われれば、

犯人探し、トリック解明、人間関係の描写、
閉塞感や緊張感など、

人それぞれの答えがあると思うが、
僕は迷うことなく、
「犯人探し」と「トリック解明」。

なので、
「犯人探し」と「トリック解明」にのみ焦点を当て、
その他の要素はバッサリと省いたこの短編集は、
まさに願ったり叶ったりだった。

本編のあとに、「Q」と「A」が続く、
という構成で、

アリバイ破りや論理パズルのようなものも含めて、
あらゆるパターンの「謎解き」が満載、
(ただし「密室トリック」がなかったのが残念、、)

確かに1作品は5分で読めるけれども、
その謎を解くのに丸一日考えるなんてこともざらだったので、
3冊を読破するには思いの外時間を要した。

3冊の中で、
「続5分間ミステリー」
は、ちょっと内容が強引というか、
そんなん分かるかい!っていうのが多かったかな。

一番最後に読んだから、
若干飽きが出始めたせいかもしれないけれど。

他にも似たような本はあるようなので、
また気が向いたら読んでみよう。

気分転換にはちょうどいい。