2022年、日本のアニメーション映画。
1980年代に、
TVでガンダムを観て育った自分も、
正直、「ククルス・ドアンの島」の放送回は、
まったく記憶になかった。
なので、
これが映画化されると知ったとき、
興味本位で、当時のTV放送を、
動画サービスで見直してみたけれども、
どうも話が地味すぎて、
果たしてこれを映画化するのは、
どういうつもりなのかと、
自分の興味外として、
ほぼ忘れかけていた。
それが最近、
なぜかアマプラのリコメンドで表示されたので、
まぁ、時間もあるし観てみるか、と。
結論、これは悪くない。
最近のガンダム映画でいうと、
ユニコーンガンダムのような、
新型のモビルスーツやニュータイプが、
戦場を駆け巡るシーンは皆無、
それどころか、
(予想通り)大部分が、
人間同士のやり取りのシーンなのだけれども、
その7割のドラマと、
残り3割の戦闘シーンが、
上手いバランスというか、
要は、脚本がさすが、
といった感じ。
例のザクの造形も、
再現?しながら、
アニメーションは手が込んでいるし、
あのガンダム初期の、
まだ殺気立っていない頃の雰囲気を楽しめる、
良作だと思った。
一言で評するなら、
「精神的余裕がある大人向けのガンダム作品」。
適正価格(劇場換算):2,000円