M・ナイト・シャマラン監督による、
いつもの不条理スリラー。
ゲイのカップルと東洋人の娘が暮らす、
人里離れた山小屋に、
武器を持った男女4人組が、
突然押し掛ける。
不法侵入し、住人を縛り上げ、
来訪の目的を告げる。
現在、世界が滅亡に向かっているので、
家族3人の中から1人犠牲を出してほしい、
誰も選べなければ、
世界は滅んで3人だけで生きなければならなくなる、と。
どうやら3人は、
世界滅亡の同じ「ビジョン」を見て、
仲間となってここに押し寄せたらしい。
テレビを付けると、
確かに、大地震やら巨大津波やら、
飛行機の墜落やらのニュースが映し出されるが、
そもそも、なぜこの山小屋に来たのか?
自分たちがゲイカップルという特殊な家族だから?
大災害の原因は?
ていうか、あんた達何者?
とか、根本的なところがモヤモヤしながら、
なんとなくストーリーは進んでゆく。
んでもって、結局、
それらの謎は完全に明かされることなく、
4人の正体(?)が何となく提示されて、
物語は終わる。
まぁ、シャマラン監督ですからね。
理詰めで考えてはダメです。
雰囲気スリラーというか、
最後の最後までモヤモヤさせる、
あの気分を味わうものです。
そういう意味では、
この作品もシャマラって(造語)ますよ。
いやむしろ、インパクト弱いぐらい。
もう少しストーリーに深みというか、
幅があれば、それなりに楽しめたのですが、
ちょっと単純すぎるかな。
4人組が家に侵入してからは、
住人が椅子に縛られて、
訳の分からないこと聞かされて、
逃げようとして、捕まって、、、
っていうだけですからね。
まぁ、キリスト教の終末観を、
映像にした、、とか、
解釈のしようはあるけれども、
決して上出来ではないのは、確か。
この監督の作風を楽しめる人なら、アリ、
そうでない人にはキツイ評価になりそう。
適正価格(劇場換算):1,200円