小惑星衝突による、
地球滅亡までの8日間を、
全8話で描いた、
2020年ドイツのドラマ。
地球滅亡までの、
カウントダウンというのは、
もはやありきたりのネタで、
有名な作品だけでも、
「メランコリア」「アルマゲドン」
「ディープインパクト」「2012」
「ノア 約束の舟」「ノウイング」
などなど、
枚挙に暇がない。
ただ、映画だと、
2時間前後という、
時間の制約があるのに対し、
全8話もあれば、
それなりに、
地球滅亡を前にした、
人々のドラマが味わえる。
親子、兄弟、夫婦、友人、
恋人、信仰、政治、犯罪、
不倫、出産…
人生にまつわる、
いろんな出来事や人間関係を、
人生最後の8日間に、
経験する登場人物たち。
ただ基本的に、
この作品に、
善人はほとんど登場しない。
それが人間の、
真の姿なのかもしれないが、
人生の最後を、皆、
基本的には利己欲を満たすために、
過ごしている。
なので、同情できない人物や、
シーンも多いのではあるが、
でも人生のラストに向けて、
みなひた向きであるという、
その一点だけの理由で、
ついつい見てしまう。
ラストシーン含め、
ハリウッドモノのような、
派手さはないものの、
逆に、ヨーロッパ作品独特の、
重さ、深さのようなものを、
ジワジワと感じさせてくれる。
正直、この作品を観て、
胸糞と感じる人もいるだろうが、
人生それぞれなのと同様、
感想もそれぞれ。
まぁいろいろと考えさせてくれる、
作品ではあります。