2020年、UKのSF映画。
地球外コロニーの開拓のために、
犯罪者が宇宙へと送られる。
主人公が目を覚ますと、
そこは小さなカプセル宇宙船で、
同乗者は若い女性。
犯罪者同士とはいえ、
さすがに若い男女が、
二人っきりで宇宙旅行?
って、
ムフフな展開を予想してしまうが、
そんなロマンスからは程遠く、
母船は爆発するわ、
同乗者の女性は、
凶悪犯だということが分かるわ、
序盤から、
サバイバル感、全開。
B級SFだけあって、
ディテールはショボすぎだし、
ツッコミどころは、
ありすぎて困るのだが、
逆にそれは、
楽しむとしよう。
同乗の二人は、
微妙な(?)心理戦や、
それこそ乱闘をしながらも、
地球からの救助を、
待ち続けるのだけれども、
その望みも絶たれ、
大気圏突入という懸けにでる、、
というところで、
若干不完全燃焼で終わる。
ラストシーンでの、
女性主人公の笑みは、
何かを暗示しているのだろうか。
ところで、不思議なのが、
主人公がコンピューターに、
「大気圏突入の成功確率は?」
と聞いたところ、
「22%」
という答えだったんだけれど、
それを聞いて、
主人公は躊躇するし、
コンピューターもやめた方が良い、
って、アドバイスするんだよね。
だって酸素が残り1日でなくなる状況の中、
大気圏突入成功の可能性が、
22%もあるんですよ?
22%ですよ?
めっちゃ高確率じゃないですか?
高知競馬の最終レースで、
1番人気で決まるよりも、
高い確率かもしれませんよ?
今までサバイバルしてきた主人公が、
それを躊躇してしまうのが、
かなり不自然だよなぁ、
と思ったら、そういえば、
彼の恋人はギャンブルに嵌っていた、
という設定で、
その彼女を救うために、
犯罪を犯し、
宇宙にきてしまった、
という状況を考えると、
たとえ22%であっても、
ギャンブルに命を任せたくない、
と考える主人公の気持ちも、
分からんでもない。
そこに気付いたら、
ちょっとこの作品も、
悪くない、と思えるようになった。
適正価格(劇場換算):1,200円