ジェフリー・ディーヴァー 作、「コフィン・ダンサー 上・下」 (文春文庫)
頭脳派の凶悪殺人犯と、
車椅子の科学分析捜査官による、

知力を尽くした闘いを描いた、
大作ミステリー。

デンゼル・ワシントンと、
アンジェリーナ・ジョリーが主演した、

『ボーン・コレクター』
という映画は有名だが、
本作はその原作の続編にあたる。

需要な要素として、
「航空機」があるのだが、
その構造や操作方法について、

そしてそもそも、
主人公が科学分析捜査官ということもあり、

とにかくディテールが素晴らしく、
それがこの本に重厚感というか、
読み応えをプラスしている。

そしてなんといっても、
捜査官チームと犯人の、
騙し合いや、
手に汗握る展開、

幾重にも張り巡らされた伏線と、
その見事な回収、

どこをとっても、
一流の作品といえるのではなかろうか。

さらに付け加えるのならば、
登場人物の個性。

特に、主人公の周りの、
捜査官チームが、

時にはコンピューターのように冷静だったり、
時には人間味を丸出しにしてみたり、

そのリアルさが、
物語性を豊かにしている。

大きなドンデン返しは、
2回ほどあるかな。

きっとみんな、
騙されるに違いない。

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