
最近、読後の酷評?続きだったのだが、
これは違うようだ。
というのも、
まず文体に読み応えがある。
これは何より立派。
内容的には、
人やら車やら、
何でも喰らう「大穴」のホラー要素と、
その「大穴」を使った完全犯罪の、
ミステリー要素とが、
興味深く混じり合った作品で、
ちょっとどちらの要素も、
若干弱い印象もあるけれども、
なかなか新鮮な感覚だった。
リアリティを追及するあまり、
強引なトリックにこじつけたり、
動機が曖昧だったりする、
ミステリーが多い中で、
摩訶不思議な存在を、
堂々と話の中心に据えることで、
小手先のトリックに捉われることなく、
大胆にストーリーを描けたことが、
功を奏したのだと思われる。