ガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサム主演、映画「キャッシュトラック」
2021年最後の映画鑑賞は、
ガイ・リッチー×ジェイソン・ステイサムの、
ちょっと重めのアクション作品。

現金輸送車を襲った強盗に、
息子の命を奪われた主人公が、

自身が現金輸送車の警備会社に勤め、
犯人集団と対決する、という話。

これ系の映画だと、
大抵、主人公がめちゃ強くて、
水戸黄門バリに悪を懲らしめる、
というパターンが王道なのですが、

そこは、ガイ・リッチー監督、
そう簡単には溜飲を下げさせません。

何と言っても、
犯罪者集団が軍隊仕込で、
緻密でねちっこく、手強い。

主人公も元々悪党だけあって、
相当腕は立つのですが、
それでも何回も死にかける。
(でもなぜか生き延びるのは、お約束)

総じて、
主人公が活躍してスカッとする映画ではなく、

悪党同士の仲間割れというか、
まぁやっぱり、悪い奴は悪いんだな、
ということを心底思い知らされて、
あ後味の良い映画ではないのかもしれないですが、

ジェイソン・ステイサムの、
冷徹っぷり&無茶っぷりを好きな人なら、
絶対観るべきでしょう。

ストーリー&脚本もしっかりと重く、
スコッチ片手に楽しみたい。

ラストシーン、ひと仕事終えた犯人が、
一息ついてスコッチを飲んでいるところに、

椅子に腰掛けた主人公が、
突然話しかけるあたり、

ジェームズ・ボンドっぽさもあって、
思わずニヤリとさせられたり。

間もなく新年を迎える、
2021年12月31日の夜、

日本的Happy New Yearの感覚とは、
まるで反対の映画ですが、

楽しければ、
それはエンターテインメント。

適正価格(劇場換算):1,800円