ベートーヴェンの7番。

27分50秒辺りから始まるフィナーレの冒頭、
カラヤンの指の動きに注目。

僕の知る限り、あまりこういう動きはしない指揮者なのだけれども、
珍しく8拍分?の拍子を、ピアノを弾くような指の動きで確認してから、
フィナーレに突入している。

ここは曲としても、attacca的に入るのが通例なので、
カラヤンでなくとも、このような「間」は入れるべきではないのに、これはなんだろう??

すごく気になる。。

あくまで僕の予想だけれども、これはテンポをとっているわけではなく、
まずはフィナーレの主旋律を一度頭の中で再生させてから、
その上で冒頭の和音に、「続きとして」入っているのではないだろうか。

確かに、ベートーヴェンのシンフォニーのうちで、
このような和音だけの前奏で始まるのは、7番だけで、

和音で始まって、その後いきなり速い旋律が続くという形は、
指揮者としてはノリにくいのかもしれない。

だからカラヤンとしては、

シッシドミレドシ ドッドレファミレド シッシドミレドシ ドッララ♪(主旋律を頭で再生)

(ふりかぶって)

ン ジャジャン♪ ン ジャジャン♪(和音の前奏)

というふうにしたのかな、と思ったり。

まぁでも、単なるパフォーマンスの可能性もありうる。