表面の光る点が謎だった、準惑星ケレス。

準惑星ケレス

待ちに待った高解像度の画像が公開された。

準惑星ケレス

予想通り、これは氷なのだろう。

春先の山肌にわずかに残された雪のようにも見える。

表面に見えているのはごくわずかだが、
地下には大量の水分が閉じ込められている可能性もある。

続いては、土星第二の衛星エンケラドゥス。

エンケラドゥス

見てのとおり、まるで卵か研磨された石のように美しい天体なのだが、
表面の氷の下は、一面の水だということがほぼ判明したらしい。

すべて水ではないと説明できないような揺れが観測されたというのが、
理由のようだ。

かつての地球も、エンケラドゥスと同じように、
全球凍結していた「スノーボール」時代があったと思われていて、
同じような分厚い氷の下の水が、生命を育んできた。

だとすると、エンケラドゥスにも生命がいても驚かないわけで、
この宇宙における生命体探しは、

系外惑星だけではなく、その衛星にまでも範囲が拡大されることとなり、
候補の対象は一気に増えることとなる。
(もちろん、直接の観測はほぼ無理だが)

何事も、始めることよりも続けることの方が難しいのと同様、
この宇宙のどこかで生命が誕生している可能性は高いが、
それが高等生物にまで進化できる確率は、極めて低い、というのが、
僕の持論である。

ともあれ、まずは生命体を見つけないことには、
何の議論も始まらない。

まだ我々は、「自分の家の庭の中」で水分存在の証拠をやっと掴みかけたという段階なのだ。