映画「ギリシャに消えた嘘」

 

サスペンス、逃亡劇、ギリシャ、「裏切りのサーカス」というパッケージの文言に惹かれ、

「これは観るしかあるまい」と確信してDVDを借りたわけですが・・・

最近、ストーリーを懲りすぎたサスペンスが多い中で、
何も考えずに観ることができるという意味では良いのかもしれないけれど、

逆に、内容が薄いとも言えるわけで、
サスペンス的要素を期待しすぎると、ガッカリすることになると思う。

ストーリーをごく簡単に説明すると、
過失で殺人を犯してしまった夫婦と、それに巻き込まれたガイドの3人が、
お互い疑心暗鬼になりながら逃亡し、最後は警察に追いつめられる、というもの。

まぁ途中で罠にハメたりハメられたり、というのはあるのだけれど、
基本的には上記の3行で片付いてしまうお話なわけで、

ただ、ゴダールの「勝手にしやがれ」とか、
この手のお話は男女2人の逃亡劇になることが大多数な中で、
ここでは3人のストーリーとして設定されているのが、面白いといえば面白い。

当然ながら、男女の三角関係的な要素も混ぜることができるし。

主役の老紳士役はヴィゴ・モーテンセン。
「ロード・オブ・ザ・リング」のワイルド&セクシーなアラゴルン役からは想像もつかないような、
金と欲にまみれた俗物役。

役作りが素晴らしいのか、それとも彼が実際に老けただけなのか、
「ロード・オブ~」のときとのギャップが、個人的な一番のツボだったかもしれない。

※思いっきりネタバレだけど、「主役の老紳士」と書きましたが、
最後に墓石が映るシーンがあって、そこに書かれた生年・没年からすると、
48歳の役らしい・・・老けすぎだろ・・・

ヒロインのキルスティン・ダンストについては、
さすがにもう厳しいでしょ、、
使いどころが難しい女優さんだと思う。特徴がないし。

適正価格:1,200円(劇場換算)

One thought on “映画「ギリシャに消えた嘘」”
  1. […] 前回紹介した映画でイマイチとしてしまったが、 この作品では、心の悩みを抱えて、最後は悟ったともいえる心境で惑星衝突を受け入れる、 難しい役どころを、見事に演じていると思う。 […]

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