生物・進化

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「特別展 生命大躍進」(@国立科学博物館)

  これは素晴らしい! 一応、生命の誕生から人類までの歴史を辿っているのではあるが、 主役は間違いなく、カンブリアモンスター達である。 まさか、ハルキげニア、オパビニア、アノマロカリスたちの、「ホンモノの」化石が見れるとは! そして、カンブリアモンスターではないが、巨大なウミサソリの全身化石まで! ナメクジのような地味な生物であるが、 かつては我々脊椎動物の祖先ともいわれていたピカイア。 […]

「進化とはなにか」(今西 錦司)

  ダーウィン進化論の両輪ともいえる、 「自然淘汰」と「突然変異」をバッサリと否定し、 個体ではなく種レベルでの進化を考えるべきである、という主張は、 実に明快であり、40年前に書かれたとは思えないぐらい新鮮に感じられる。 著者による一例をあげよう。 たとえばコウモリについて考えてみると、 コウモリは哺乳類であるので、祖先は四足歩行をしていたはずで、 それがどのようにして翼を獲得したのか […]

「適者生存」について思うこと

「適者生存」というのは、 いうまでもなくダーウィンの「進化論」の核をなす考え方であるが、 それについての、いくつかの思うことを。 ・「適者が生存する」のではなく、「生存したのが適者だった」ということ。 進化論というのは、その名称とは裏腹に、 未来ではなく過去の遺物(化石)をベースに成り立っているものであり、 要するに、結果論なのである。 だから、現時点において、これこれの動物は生き残るだろう、とい […]

「THE SIXTH EXTINCTION ― 6度目の大絶滅」(エリザベス・コルバート)

科学の新刊本は、嫁を質に入れてでも買え、 というのが僕の信条なのだけれど、 300ページを超えるハードカバー本とはいえ、 これと嫁を交換したら、さすがに後悔するだろうな。 絶滅に瀕している動物の例を長々と挙げた後、 で?という感じ。 科学では、その「で?」の部分が大事なんだけど、 この本ではそこが300分の1~2ページで終わってるから、 何とも薄い印象となる。 現在の動物たちの絶滅の理由を、人間の […]

「理不尽な進化」(吉川 浩満)

この本で著者が書きたかったのは、 序文に書かれているとおり、 生命の進化を、絶滅という観点から眺め、 進化が「必然」ではなく、いかに「運」に左右されているか、 について考える ということだったはずなのだけど、 それについては、結論が述べられているだけで、 そのメカニズムや事例などには、ほとんど触れられない。 そして、何よりもこの本で一番力が入れられているのは、 進化論とは、「説明」と「理解」という […]

「地球生命は自滅するのか?」(ピーター・D・ウォード)

地球と生物は、生物が永続しやすいように、 共に最適な環境を築いてゆく、という「ガイア仮説」に対し、 著者は、 生物は自らが滅びるように地球環境を変えてしまっているし、 地球はそれを修復してくれるものではない、 という「メデア仮説」なるものを主張している。 この点に関しては、僕も賛成である。 地球に限らず、おそらく一般論として、 惑星は、生物が誕生可能な環境を用意してくれはするものの、 それが進化し […]

「ほとんど想像すらされない奇妙な生き物たちの記録」(カスパー・ヘンダーソン)

一言で「奇妙な生き物」といっても、 どんな生き物を挙げるのかは、人それぞれだと思う。 そもそも「奇妙」なのは、 名前なのか、形状なのか、生態なのか、鳴き声なのか・・、 何を基準にするのかで、結果は大きく異なるだろう。 そういう意味では、この本で採り上げられている「奇妙な生き物」は、 かなり変化球といってもよい。 なぜなら、ヒトやニホンザル、イルカといった、 一般的には「奇妙」とは対極にあると思われ […]

「生命と非生命のあいだ」(ピーター・D・ウォード)

ウィルスは生命といえるだろうか、という話から始まり、 DNAやRNAを経て、生物の分類(ドメイン)について、 さらには、我々地球の生物とは全く異なる地球外生命体の可能性について、 火星とタイタンを中心に話が進められる。 しかしながら、 「生命と非生命のあいだ」という日本語タイトルでは、 この本のテーマとは、若干ずれてしまう。 原題は「Life As We Do Not Knou It.」、 つまり […]

「太古の哺乳類展」(国立科学博物館)

恐竜や翼竜などの爬虫類と違って、 特に中生代の哺乳類は地味な存在だったので、 展示の仕方に工夫がなければ、退屈な内容になることはあらかじめ予想はしていたが、 まさに予想が的中。 僕のようなモノ好きが、解説を読みながらフムフムと進む分にはよいが、 メインターゲットであるはずのイマドキ小学生にとっては、 絶対に刺激不足だったと思うし、 常設展込みでも、1600円はたけーよ、というのが正直な感想。 実際 […]

遺伝子ドライブ

外来種を駆除するための「遺伝子ドライブ」という技術が、最近発表されたようだ。 従来の殺虫剤では、動物側が次第に耐性をつけることが問題であったが、 「遺伝子ドライブ」では、動物の遺伝子を直接改変することで、繁殖力を奪うというもの。 正直、このニュースを読んだとき、「恐ろしい」と思った。 そう思った理由は2つ。 1つめは、生物の遺伝子を操作して、絶滅させる方向に導くというのは、 さすがにやり過ぎだろう […]

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