生物・進化

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「ウイルスの意味論――生命の定義を超えた存在」(山内 一也)

今騒がれているコロナウィルスをはじめ、 インフルエンザ、エボラ出血熱、エイズ、ノロ等々、 人間にとって厄介な存在であるウィルスであるが、 そもそもウィルスとは何なのか。 どのような性質や種類があって、 地球の歴史の中で「我々のような」生物と、 どのように共存してきたのか。 このようなウィルスについての知識を、 基礎から学べる本。 人間にとって有害なウィルスが、 別の動物とは共存しているのと同様、 […]

「宇宙生物学で読み解く『人体』の不思議」(吉田 たかよし)

「宇宙生物学」と言われると、 すごく限定的な印象なのだが、 要するに、地球を特別な存在ではなく、 宇宙に開かれた「系」として捉えることで、 人体(や地球上の生物)の性質や機能も、 理解し、納得ができますよ、という本。 分かり易い例でいえば、「鉄」。 (僕もそうなのだが)何故、ヒトは貧血になりやすいのか。 思えば、鉄というのは宇宙にありふれた元素で、 地球の内部にも豊富にある。 それなのに、人体で鉄 […]

「昆虫は最強の生物である: 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略」(スコット・リチャード ショー)

「手のひらを太陽に」という唄があるけれど、 サビの、「手のひらを太陽に~♪」の部分、 最初に8分休符が入るんですよね。 つまり、「ン手~のひらを~太陽に~♪」ということなんだけど、 あのサビの冒頭の休符の効果は絶大なわけで、 まさにこの曲は、ひとつの休符のお蔭で、 名曲になっているといっても過言ではない。 いや、別に言いたかったのは譜面の方ではなく、 歌詞の方でした。 ミミズだって、オケラだって、 […]

「ウォーキング with モンスター ~前恐竜時代 巨大生物の誕生」

カンブリア紀~三畳紀の生物たちの生存競争を描いた、 BBC制作のドキュメンタリー。 とにかくCGのレベルの高さに圧倒される。 前半は(というより地球の歴史そのものが)節足動物中心の話なので、 アノマロカリス、ウミサソリ、巨大ヤスデ(名前忘れた)など、 虫嫌いの人はちょっと目をそむけたくなるような描写もあり、 逆をいえば、それだけCGがリアルに作られている。 節足動物vs魚類、魚類vs両生類、節足動 […]

「協力と裏切りの生命進化史」(市橋 伯一)

細胞における、DNA、RNA、タンパク質、脂質の「協業」に始まり、 その細胞を取り込んだ真核生物、 そしてそれが多細胞生物となり、 アリやハチのような社会性動物を経て、 ヒトのような非血縁間でも協力をするような動物へ、 という進化の歴史がある一方で、 進化を早めるためには、 裏切り者の存在も必要であったことを述べる。 この本を読んでの感想は人それぞれだとは思うのだが、 僕は生命の進化は、「協力と裏 […]

「生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像」(中沢 弘基)

生命の誕生と進化についてのこれまでの常識に、 果敢に挑戦した、ユニークではあるが決して荒唐無稽ではない、 意欲的な著作。 著者の説を簡単にまとめると、 生命誕生に必要なアミノ酸は、 地球の「後期重爆撃期」の隕石衝突時の化学反応によって生じ、 そして海底深くに埋まったそれら物質が、 プレートテクトニクスにより沈み込む際に、 「生命個体」となる、というもの。 生命は、従来説のように海中ではなく、 海底 […]

ウミヘビは雨水を飲む

ウミヘビはどうやって水分を摂るのかについての、 ナショジオに載っていた最新のニュースを読んで考えたことなど。 昔々、肺呼吸の術を身に付けた魚が海から上陸し、 それが両生類⇒爬虫類⇒鳥類と進化したのは、 皆さんご存知の通り。 恐竜に代表されるように陸で大成功を収めた爬虫類は、 その生活圏を、空、 そしてかつて逃げ出してきたはずの海へと広げていった。 空に活躍の場を見出したのは、翼竜だ。 しかし、陸棲 […]

「進化論はいかに進化したか」(更科 功)

第1部では進化論の歴史や、進化とは何かについて語り、 第2部では恐竜と鳥類、車輪のある生物や、 ヒトはなぜ直立二足歩行を始めたかなど、 進化についての代表的なトピックスを考察する、 という構成になっている。 進化学というのは厳密な意味での科学とは呼べないのだが、 逆にそうであるからこそ、 さまざまな憶測や仮説が許容されるため、 とても面白い分野だと僕は思っている。 ただ、今まで進化に関する本を多く […]

「人体 失敗の進化史」(遠藤 秀紀)

最初はウェットな文体で抵抗があったのだけれど、 読むうちに著者の「熱さ」と語り口の魅力に引きずり込まれてしまい、 読後は拍手喝采を送りたいような気持ちにさえなった。 ナメクジウオから始まった脊椎動物が、 我々ヒトに進化する過程においては、 さぞかし華麗なる変異・変身の歴史があるのだろうと思いたくなるが、 著者はそれを明確に否定する。 曰く、進化とは間に合わせの改良の積み重ねだと。 つい先日、こちら […]

「星屑から生まれた世界 進化と元素をめぐる生命38億年史」(ベンジャミン・マクファーランド)

  地球の歴史を「元素」という観点から語った本。 十代の頃から、物理・地学は好きだったものの、 化学は大嫌いだったわけだが、 この本で繰り返し出てくる元素記号を眺めているうちに、 だんだんと化学が好きになってきた。 ある意味、生物が生まれる前の初期の地球というのは、 化学の実験室のようなもので、 リンや炭素、酸素といった材料から、 生物が誕生するまでの流れは、まるで小説を読んでいるかのよ […]

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