ここ数年のいわゆる、
コロナ禍において、
ウイルスに関する本が、
たくさん出て、
自分もそれなりに読んだ、
そのうちの1冊。
コロナウイルスをはじめとして、
天然痘やインフルエンザなど、
ヒトに多大なる影響を及ぼしてきた、
ウイルスたちの系統図を辿りながら、
それ自身の進化だけではなく、
ヒトを含めた哺乳類とウイルスが、
いかに共存し、
いかに共進化してきたかを、
具体的に分かりやすく、
解説している。
特に、哺乳類の胎盤が、
レトロウィルスなしには、
機能しえなかった、
というあたりは、
目から鱗で、
ウィルスや細菌といった、
生物内部の世界を、
解析することなしには、
これからの進化学は語れない、
ということを、
理解できた本であった。