- 2010.02.28
- 洋酒,
Glenfiddich CAORAN RESERVE
Glenfiddichは旨いんだけれども、悪く言えば、個性が弱い。 ということで、今回は「カオラン・リザーブ」を買ってみることにした。 シングルモルトというと、割と高いものも多いのだけれども、 Glenfiddichはコストパフォーマンスが良く、 この「カオラン・リザーブ」も、通常のものとほとんど変わらない値段。 さて味は、というと、通常版にほのかな渋みとやや鋭い辛みを加え、 かといってマイルドさ […]
Glenfiddichは旨いんだけれども、悪く言えば、個性が弱い。 ということで、今回は「カオラン・リザーブ」を買ってみることにした。 シングルモルトというと、割と高いものも多いのだけれども、 Glenfiddichはコストパフォーマンスが良く、 この「カオラン・リザーブ」も、通常のものとほとんど変わらない値段。 さて味は、というと、通常版にほのかな渋みとやや鋭い辛みを加え、 かといってマイルドさ […]
大学に入ったぐらいから、 小説というものをほとんど読まなくなった。 その理由については、ここでは関係ないので、深く触れない。 読むものとすれば、我が国では、夢野久作、 稲垣足穂、澁澤龍彦、海外では、アポリネールやポオなど、 もっぱら幻想小説だけが、僕の小説的好奇心を満たしてくれていた。 だから、歴史小説なんて読むはずがない。 ましてや、司馬遼太郎なんて、 本を手に取ったことすら、なかった。 別に司 […]
”行為”という視点に立つと、 おそらく人間は2つのタイプに分類される。 ①ボトムアップ型 与えられた事象から、その意味することを汲み取り、 抽象化を行い、意味付けを行う。 五感からのインプットを脳に伝えるタイプ。 ②トップダウン型 脳で思ったこと、感じたことを、事象として表現を行う。 脳からのアウトプットを何らかの形で行うタイプ。 つまり、野球評論家は①であり、野球選手は②。 天文学者は①であり、 […]
永井荷風先生の日記である。 1917年から、1959年の死の前日まで綴られている。 ランダムに本を開いて、目についたところから読む、 そんな楽しみ方がこの本にはピッタリで、 別にこの本から、 永井荷風とは何か、なんてことは読み取ることはできないし、 そんな読まれ方を、おそらく筆者も期待してはいない。 例えば、こんな感じ。1925年の日記。 ————& […]
「白」と聞いたとき、 人は何をイメージするだろうか。 空白? 虚無? 色? おそらくデザイナーならば、 「白とは何もないのではなく、白という存在である」と答えるだろう。 もちろん、どれも正解である。 原研哉という人は、もちろんデザイナーであるわけだけれども、 この「白」というものに、 デザインとしてのアプローチではなく、 文化的なアプローチを試みているのが、この本だ。 本というものは目次を見れば、 […]
2月17日にブルーノートで演奏しているみたいだけれども、 それに行ったわけではなので、念のため。 六本木けやき坂のTSUTAYAにフラっと寄ってみたら、 ベスト盤(?)みたいなのが売っていたので、思わず購入。 CDなんて買うのは、えらく久しぶりだ。 今年で92歳。 収録されている曲には古い音源も含まれているのだけれども、 比較的最近のものも含まれている。 一般に、芸術家とかアーティストと呼ばれる人 […]
ちょっと仕事に疲れたし、金曜日だし、ということで、 帰りに一人で映画に行くことにした。 金曜の六本木なので混むに違いないと思ったので、 昼間から予約をしていたのだが、行ってみてビックリ。 自分以外にはカップル2組だけ、 計5人での寂しい観賞となった。 さて内容だけれども、 予想通り、いや予想以上に奇妙奇天烈な映画だ。 敢えてたとえれば、江戸川乱歩の「パノラマ島奇譚」(古・・)。 かといって、想像力 […]
学生時代からアポリネールが大好きで、 どうしても原文のまま読んでみたくて、 大学時代に第三外国語としてフランス語を習ったりしたのだけれども、 結局、自己紹介すらできないレベルのまま挫折した。 まぁそんな皮肉も、 アポリネール本人が聞いたら大喜びしそうだが。 「月の王」「オノレ・シュブラックの失踪」「アムステルダムの船員」・・・ 愛すべき短編はいくらでもあるのだけれども、 個人的にはこの「贋救世主ア […]
草木が光合成に光を必要とするのと同様、 印象派の画家にとって光は欠かせない要素です。 葉の色、水の色、土の色・・・それまでの既成概念を打ち破り、 光による色の分解を試みました。 だから多くの印象派の興味が、 風景を描くことに向けられるのは自然な成り行きなのですが、 ルノワールの魅力は、その「印象派的色彩の解剖」を、 人肌において行ったところにあるのではないでしょうか。 手のひらを見てみましょう。 […]
ちょっと前から、 「デザイナー」と呼ばれる(あるいは自称している)人たちの間で、 谷崎の『陰翳礼讃』を評価することがブームになっている。 日本文化の本質は「陰翳」にある、 という内容をひたすら繰り返すエッセイなのだが、 自分にはこの作品がちっとも優れているとは思えない。 いやむしろ、谷崎潤一郎としては、 失敗作の部類に入るのではないか。 なぜ日本人が「陰翳」を好むのか、 谷崎はこのように結論付ける […]