「恐竜博物図鑑」(ヘーゼル・リチャードソン)
図鑑なんていうものは、何冊もいらない。

特に恐竜のような、
半ば想像に頼らざるを得ないようなものが相手だと、
”良識的な”図鑑が1冊あれば十分だ。

数多ある同類の書籍の中でも、
この恐竜図鑑は、抜きん出て素晴らしい。

ボリュームはむしろ少ない方だが、
他の多くの図鑑類が、どちらかといえば「絵本」に近いのに比べ、

この『恐竜博物図鑑』は大人でも普通に読めるように(いや、むしろ大人向け)、
一体一体に学術的な解説を施している。
※何よりも図鑑としてのレイアウトが素晴らしい。

それぞれのイラストも、恐竜の姿勢や色を、
最新の学術研究を反映したものになっていて、
子供の頃に眺めた恐竜図鑑とは、まるで違うもの、という印象。

いや、科学の進歩を考えれば、
むしろ違ってなくては、いけない。

この本を片手に野山へ出かけよう!
とは言えるはずもないのだけれども(笑)、

恐竜展や博物館に持っていけば、
興味と知識が2倍に膨らむこと、間違いなし。

※ちなみに人気者「T-Rex」は、
「チランノサウルス」という名称で登場するので、
少々探しにくいのだが。

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