例によって開催最終日、連休中、日本人が大好きなフェルメール、
混む条件が揃っていたのは百も承知で、1時間待って入館する。
目玉であるこの「真珠の耳飾りの少女」は、
やはり大したことはなかった。
僕が思うに、フェルメールは空間というか空気を描く天才。
肖像画のプロではない。
この絵も少女の一瞬の表情を捉えたユニークな作品ではあるが、
繊細さ・深さが欠けている感は否めない。
一方、こちらは“肖像画の達人”ヴァン・ダイクの作品。
同じく達人であるレンブラントの肖像画も数点展示されていたので、
やはりどうしてもフェルメールには分の悪い展覧会であった。
9月後半とはいえ、
まだまだ暑かったのと、入口で待ったこともあり、
観覧後、強烈に喉が渇く。
上野公園の中にスタバが出来たのには驚いたが、
こちらも負けずと凄い行列なのと、
ビールが恋しくなったので、不忍口のPRONTOでビールを飲む。
さらに移動して、日本橋のエクセルシオールで、
ここでも読書&ビール。
店を出ると雨が降っていたので、
ここぞとばかりに準備していた傘をさしたところ、
強風にひと吹きされ、いともあっけなく傘が破損。
東京駅まで速足で歩き、横浜行きの電車へ。
横浜到着までの間、さきほどの展覧会の図録を眺め、
ルーベンスの巧さにあらためて感心する。