故障&新規待ちで、ここ数日は三味線が弾けない。
こんな時こそ、ということで、篠笛を練習練習(・ω・)。
篠笛は、一本調子から十三本調子まで、半音ごとのすべての調律の笛があって、
西洋楽器では、せいぜいクラリネットがA管とB♭管を使い分けるのと比べると、
大きな違いがある。
僕のは八本調子。つまりC管。
譜面上のドレミが、そのまま音としてもドレミだから、初心者にはわかりやすい。
通常の呂(りょ)の音は、ようやくキレイに出るようになったが、
それよりも一オクターブ高い甲(かん)の音は、まだまだ。
運指は変えず、息の吹き方だけで調整するというところが、なかなか難しい。
しかも、和楽器にはタンギングという概念がないので、
同音を繰り返すときは、都度指をすばやく動かすことで、音の切れ目を作らなくてはならない。
そういえば、篳篥(ヒチリキ)とかも、
おそらくタンギングしてないから、あんなに間延びした感じに聴こえるのか、と妙に納得。
一音一音を別物として明確に区切る西洋音楽と、
ひとつのつながりの中で表現する邦楽。
文化論的に、なんとなく頷けてしまう。
「楽器演奏法からみた比較文化論」みたいな研究も、面白いかもしれない。