「江戸文学地名辞典」(浜田 義一郎)

 

江戸の地名についての本は、
このブログでもいくつか紹介はしているが、

今回のは、
江戸の戯作や川柳などの「文芸作品に登場する地名」に、
スポットを当てたものである。

「文芸作品に登場する地名」ということは、裏を返せば、
すべての地名に出典(例文)が付されているということであり、
それがこの本の特徴であり、強みでもある。

地名の由来などは、
間違えているものもあるかもしれないが、

科学における実験と同様、
文学・歴史においての文献・出典というものは、
必要かつ欠かすことのできないものであり、

それが網羅されているだけでも、
十分な価値を有していると言えるだろう。