2017年6月

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「今夜もひとり居酒屋」(池内 紀)

  よく西洋かぶれの人が、 「日本にはカフェの文化がない」と嘆いたものだが、 代わりに居酒屋文化がある。 居酒屋というのは不思議な空間で、 仲間と訪れてもよいし、 「おやじの聖地」として一人でちびちびやるのも、 この上ない楽しみだったりする。 カウンターの隅っこで、本を片手に一杯、 というのは、最高の贅沢。 そういうときに読むのが、 酒や居酒屋に関する本であれば、なおさらである。 そこに […]

diary 2017/06

2017年6月30日(金) 今日の昼食は「ランチパック」を2袋(計4枚)。 味が違うのでイケるだろうと思ったら、食感で結構飽きた。 2017年6月29日(木) 梅雨なのに日射しが強い、と思ったら、 夏至過ぎたばかりなので当たり前といえば当たり前なのか。 2017年6月28日(水) 一週間で三度目の終着駅からの徒歩帰宅。 2017年6月27日(火) 夜なのに浅田飴。 2017年6月26日(月) 宇宙 […]

「フロックの確率」(ジョセフ・メイザー)

  世の中で起こるフロック(まぐれ当たり)について、 それらは果たして起こるべくして起きたのか、 そしてその確率はどれぐらいなのかを、 科学的(数学的)に考察した本。 実際に起きた、あるいは著者が伝え聞いた10の物語をベースに話が進んでいくのだが、 そのうちいくつかは、無理にでも確率を数値化しようとしているのに対し、 数値化はおろか、数行言及しただけで終了してしまうものもあり、 全体的な […]

「点と線から面へ」(ヴァシリー・カンディンスキー)

  大好きなカンディンスキーによる絵画論なので、 期待して読んだのだけれど、これがなかなか手ごわかった。 まずは点を定義し、次に線、そして面という構成は、 明らかに幾何学の聖典ともいえる、 ユークリッドの「原論」を意識していると思われるが、 ここでカンディンスキーは、 幾何学をベースにいかにして芸術を作るのかにテーマを絞り、 多くの図説を交えながら、論理的に話を展開していく。 ただところ […]

映画「マリアンヌ」

  ブラッド・ピット、マリオン・コティヤール主演、 監督はロバート・ゼメキス。 結論から言うと、もう少しクオリティの高い作品を期待していたので残念。 第二次世界大戦中、ドイツに占領されたカサブランカでの作戦中に出会った男と女。 作戦終了後、ロンドンに戻り夫婦になるも、 妻がドイツのスパイだという嫌疑がかけられ、 任務と家族愛の間で苦悩する男を描いた話。 もう少しサスペンス色の強いと思って […]

「人体 5億年の記憶 解剖学者・三木成夫の世界」(布施 英利)

  三木成夫の素晴らしさは、こちらでも書いたが、 本書は、三木の教え子でもある著者が、 師の著作や言葉を引用・解説しながら、 その魅力について余すところなく綴ったものである。 「人間は星だ!」 冒頭、藝大での三木の講義の思い出を語る部分で、 著者が驚かされたという三木の言葉。 この言葉が何を意味するかは、最後まで読めば自ずと分かる。 それは、人間は星屑から出来ている、などという陳腐なもの […]

映画「ダーティ・コップ」

  ニコラス・ケイジとイライジャ・ウッドという組み合わせが面白そうなので、観てみた。 さすがニコラスのテキトーな中年警官ぶりは、楽しませてくれたが、 イライジャは体格的にもとても警官には見えず、どうしてもホビット族の印象が・・。 まぁ、いつもの神経質そうな表情は少しハマってはいたが。 ストーリー的には全然ダメ。 二人が悪事をする理由も分からなければ、 事の真相も良く分からないし、伏線的な […]

「思考の整理学」(外山 滋比古)

  帯に「東大・京大で1番読まれた本」とデカデカと書かれていて、 世間的にもそれなりに知られているらしい。 どれどれと思って読んでみたのだが、 何てことはない、良い意味でいつもの外山流。 この本で書かれている以上に、 鋭いことや含蓄深いことは、 他にもいくらでも書いているのになと、 今更ながら、マスコミ的な売出し方にギモンではあった。 しかしまぁ、外山滋比古のエッセイはいつ読んでも面白い […]

つけざるカレーうどん

出勤途中に渋谷を歩いていたら、とある飲食店の入り口に、 「つけざるカレーうどん」 というポスターが貼られていた。 耳慣れない言葉だけれども、 ポスターには写真も一緒だったので、 それが何なのかは理解できたのだが、 もしこの言葉を、会話の中で初めて耳にしたとしたら、 咄嗟に理解するのは難しいかったかもしれない。 というのも、「つけ」を「つける」の未然形と捉え、 「ざる」を否定の「ず」の連体形とし、 […]

「日本詩人選15 京極為兼」(土岐 善麿)

  藤原定家の息子に藤原為家がいて、 その3人の息子、為氏・為教・為相が、 それぞれ、二条家・京極家・冷泉家を名乗るようになり、 為兼は、上記為教の嫡男である。 藤原家の歌人といえば、かつて定家が、 「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」 という立場で、政治の表舞台からは一歩退いていた印象が強いが、 為兼は、上記藤原三家のドロドロとした争いに加え、 持明院統、大覚寺統の天皇家の対立や、鎌倉幕府との調整 […]