原作と脚本、おそらくどちらも優れているのかな、
よく練られたサスペンスの良作。
ストーリーは結構複雑なので紹介しづらいけれども、
ベルリンでの学会へ出席するはずの主人公(リーアム・ニーソン)が現地で事故に遭って記憶を失い、
妻や同僚にも「知らん顔」をされるばかりか、
自分を名乗る別人がいることまでも判明し、
困惑しながらも裏に隠された真実に迫る、というお話。
観てる側も、途中まではなぜ主人公が「なき者」扱いされているのかまったく分からないし、
後半になってその理由が何となく見えてからも、
さらに1つ2つのドンデン返しが待ち受けていて、
最後のようやく、カタルシスに近い種明かし感を味わうことになる。
ただ、家で観ているからこそ、「あれ?」と思って一時停止して考えることもできたが、
劇場で鑑賞していたら、ちょっと???のところもあったかもしれない。
例えば、冒頭で主人公夫婦が、
予約していたはずのホテルのスィートルームを取れない、というシーンなんかは、
何かの意味があるのかもしれないけれども、
観終わってもよく分からなかった。
ともあれ、カーチェイスなどのアクション要素も盛り込まれていて、
最後まで飽きずに観られる。
適正価格(劇場換算):1,900円