映画「残酷で異常」

あの世とこの世を結ぶ不条理サスペンス、
って感じですかね。

妻に毒を盛られて死ぬ前に、
妻を殺してしまう男。

そのシーンが、少しずつ形を変えて何度もリピートするのだけれど、
決まって最後は妻を殺害することになる。

そして気が付いたら、
男はグループカウンセリングみたいなのに参加している。

何だ、これ??

どうやらこれは罪深き死に方をした者が、
あの世で強制的に参加させられる会らしい。

男は自分の世界と他人の世界とを融合させることで、
ようやく殺害シーンのループを断ち切ることができたのだが、
その代り・・・。

もう、何でもあり。

普通のサスペンスのように、
あのシーンが伏線で、とか、
最後こうなったのはこういう理由でとか、
合理的に考えても何もハッキリしない。

終わり方も気持ちよくないし、
なんだろう、モヤモヤ感というよりも、
バカバカしさが先にきてしまう。

ちょっとシャマラン風なのかな。

主人公の男に感情移入できないのと、
合理的ではないストーリーが僕好みではないので、
大幅な減点。

適正価格(劇場換算):800円