ギデオン・デフォー 著「世界滅亡国家史」(サンマーク出版 )
原題の「An atlas of extinct countries」を、
「世界滅亡国家史」などとした、
訳題がよくない。

適確な訳題としては、
「かつてこんなヘンテコな国があったよ」
ぐらいのもんだろう。

そもそも国家という概念は、
厳密に定義できないもので、

イスラム国は?
ロシアがウクライナ周辺に勝手に作っている国は?
台湾は?
国連に加入すればいいの?
ワールドカップに出られれば国?

などなど、
もはや誰にも分からないわけで、

現代でさえ、
上記のような例が出てくるぐらいだから、

長い歴史の中には、
勝手に「建国宣言」した例など、
山ほどある。

その山ほどのうち、
やや特殊?と思われるエピソードを、

二流雑誌っぽいトーンで、
おもしろおかしく紹介したのが本書。

だから、
「国家滅亡史」というタイトルに騙されて読むと、
なかなか痛い目に逢うわけです。

紹介されている「国」は、
まさに玉石混交で、

新羅やホラズムのような、
歴史に名を残す「ちゃんとした国家」もあれば、

勝手に建国宣言して、
一日で無くなった国家もあるし、
(本書の大部分はこのパターン)

だったら、
榎本武揚の「蝦夷共和国」は、
なぜここに入らないのか、

などなど、
真面目に考えれば考えるほど、
バカバカしくなるのではあるが、

へぇ~と思える箇所もなくはないので、
ヒマ潰しとしては、
アリっちゃ、アリ。

繰り返しますが、
くれぐれも真面目な歴史本だと、
思わないように。

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