楽器は毎日弾いているものの、
音楽はまったく聴かない、
という生活が長らく続いているが、
なぜか今夜(零時過ぎ)、
急にチャイコフスキーのピアノ協奏曲が、
聴きたくなった。
理由は、よく分からない。
でも好きな曲には違いない。
10代のころは、
カラヤン&キーシンのCDを、
それこそ擦り切れるほど、
聴いてたなぁ。
カラヤンのダイナミックな展開に、
必死についてくる10代の天才ピアニストの、
あのコントラストは、
まさに「競争曲」だった。
トスカニーニ&ホロヴィッツ(たぶん)のも、
面白かったし、
まぁ、衝動的にこの曲が聴きたかっただけなんで、
誰の演奏でも良かったのだけれども、
たまたまYoutubeで出てきたのが、
チェリビダッケ&バレンボイム。
指揮者もソリストも、
好き嫌いが分かれるだろうけれども、
僕は大好き。
チェリビダッケは、
バレンボイムの奥さんの、
デュ・プレとの、
ドヴォルザークのチェロ協奏曲が、
最高なので、
めっっちゃ期待。
バレンボイムは、
僕は、20世紀最高の音楽家の一人だと思うんですよ。
この演奏でも、
彼のリズム感が、
まさにこの曲を支配していて、
逆に、チェリビダッケとミュンヘンフィルが、
地に足が着いていないというか、
んーーー物足りない。
チェリビダッケ先生、
手抜いてる?って、思うぐらい、
イケてないなぁ。。
バレンボイムは、
ミスタッチもあるにはあるけれども、
気にならないぐらいの、
かなりの熱演だと思いますけどね。
クラシックって、
楽章間で拍手をしちゃだめなのは、
暗黙の了解なんだろうけれど、
僕なら、第一楽章終わったところで、
拍手しましたね。
そしてこの曲は、
フィナーレのコーダが、
聴かせどころなわけだけれども、
チェリビダッケ先生は、
ここもあっさりスルーなんだなぁ。
もっとねちっこいのを、
期待していたんだけれども、
バレンボイムとの解釈の違い?
んー、なんかすっきりしない名演でした。