エントロピーの基本から入り、
途中の数式だらけのパート、
ここはちょっとしんどいかもしれない。
でも、「熱力学の第2法則」を、
科学的視点のみならず、
社会的な視点で見つめ直すというのは、
共感できるし、
特に最後の方で、
「SDGsとか気安く言ってるけど、
あんなのはエントロピーを、
まったく知らない人が作ったわけで、
SDGsなんて実践したら、
エントロピーが増えまくっちゃうよ」
(もちろん、原文ママではない)
というようなことを、
さらっと書いちゃうあたりは、
さすが。
そして、ではエントロピーを、
減らすにはどうすればよいのかといえば、
それは人間による、
精神活動だと言われた時点で、
なんか人間の歴史における、
宗教を含めた思想とか芸術とかの、
意義や存在価値が、
はっきりと分かった気がしたよ。
宇宙の大局として、
エントロピーが増大し続けるのは、
現実的に諦めるしか、
ないかもしれないが、
自分の生活における、
小さなレベルで、
これは正負どちらの、
エントロピーに寄与しているのかと、
考えてみることで、
人生の幅が、
少しだけでも広がるかもしれないね。