藤子・F・不二雄 作「モジャ公」(小学館)
小学校の低学年かな、
当時通ってたピアノ教室に、
これの単行本が何冊かあって、
夢中になって読んだ思い出。

なぜかその記憶が、
ふとよみがえり、
懐かしくなって、
全巻読んでみた。

主人公の奇妙な3人組が、
ポンコツロケットで宇宙を旅し、

さまざまな冒険をするという、
今では定番の設定なのだけれど、

これが描かれた1970年後にしては、
SF作品として、
それなりの出来映えだと思うし、

何といっても、
大人でもクスッとしてしまうような、
ブラックユーモアが素晴らしい。

ハリウッドのSF映画も、
ここからパクったんじゃないの!?

って思える描写もあるし、

ことば的には、主人公が呟く、
「感じ悪い」というセリフが、

おぉ、この頃から使われていたのか、
という、驚きの発見もあった。

人間同士が殺し合いをする、
地球文明を批判する描写もあったりして、

懐かしさを抜きにしても、
大人でも楽しめるんじゃないかな。

最終話の「地球最後の日」は、
子供ながらに、ものすごく怖かったのを、
よく覚えていて、

このトラウマ(?)が、
自分の性格形成に、
何らかの影響を及ぼしているのではと、
本気で考えている。

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